世代ごとに見えるテーマの違い

作品を拝読して見えてくる物。

「作家塾」をはじめ、様々な場所で小説の書き方の指導をさせて頂いています。

生徒さんの世代も様々でして、高校生、大学生、社会人(20代〜50代)と、実に様々な年齢、ご職業の方々と共に日々、物語を作らせて頂いてます。

これだけ、様々な世代の作品に触れていると、やはり年齢毎のテーマの違いがある様に感じます。

高校生は、未だ小説などを書き始めたばかりで、好きなキャラクターの2次創作的な感じで書いている事も多いです。

とにかく書く事そのものが楽しい!と言う感じです。そうやって、段々とオリジナル作品が書ける様になっていきます。

また、男子と女子共に、恋愛に対する憧れが作品に反映される傾向があります。

これが、大学生になると、やや落ち着いてきて、書く事が好きで書いてはいるのですが、それだけで無くて、人生や社会に対する悩みや疑問を作品を書く事で模索する雰囲気が出てきます。

また、男子学生と女子学生で、ややテーマが異なる傾向にあります。女子学生の方が、現実に対して向き合っている傾向が強い感じがします。

そして、社会人になると、また変わってきます。結婚や出産、家族、労働などの諸問題に直面するからでしょうか。

特に20代後半〜30代以上の女性にとって、結婚や出産と言った題材は、気になるテーマになる様です。

また、書き手の年齢が上がると共に題材やテーマが更に多様化する傾向にある様です。書き手の経験や立場が多様化するからでしょう。

この様に、様々な世代の生徒さんが日々、頑張って楽しみながら、自分だけの作品を書こうと頑張っておられています。

そのどれもが、面白くて、興味深い作品ばかりです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)