「設定」は、物語上のサービスです。
物語の世界観、主人公、準主役、ライバルなど、これらが設定ですが、要は読者を楽しませる為にあります。(もちろん作家の個性とも関係しますが)
起承転結で言えば、起と承が設定が関係する箇所として重要です。
どんなに優れた「転」クライマックスや感動的な「結」ラストが書かれているとしても、起と承という物語の前半部分で読者に退屈と見なされて、途中で捨てられては、苦労も水の泡です。
起と承は、読者を最後まで導く為にも、面白そうだなと感じて貰える様に、注意深く丁寧に書く必要があります。
読者の立場に立って考える視点も作家の配慮として大切なのです。
(花野組福岡「作家塾」運営事務局)
明日、和多屋別荘にて「小説の書き方講座」2回目。
明日2/11(土)13時より嬉野温泉「和多屋別荘」にて花野純子が講師を務める「小説の書き方」講座の第2回目がございます。
今回は<素材とテーマの違い>を講義します。
参加費無料で誰でもご参加頂けます。
和多屋別荘のインスタで講座のライブ配信もします。
詳細は「和多屋別荘」公式サイト
映画「ポーの彼方」前売りチケット予約開始!
花野組福岡が製作した映画「ポーの彼方」の前売り券の予約が開始しました。
映画「ポーの彼方」は、エドガー・アラン・ポーのミステリー小説「大鴉」を原案とした映画です。
ロケ地は、北九州市・若松の「旧古河鉱業若松ビル」です。
入場料は、500円。
上映日は、3月25日(土)。
会場は、北九州市の「松本清張記念館」です。
前売りチケットご予約をして頂いた方には、ご予約特典として「特製小冊子」をプレゼントします。
映画の詳細は「花野純子 ARTIST WEBSITE」でご確認ください。
素材とテーマの違い
以前もご説明しましたが、物語の「素材」と「テーマ」は違います。
たまにテーマと素材を混同している方がおられますので、再度、説明させて頂きます。
「素材」とは、物語のネタです。
例えば”温泉”や”お茶”をネタに小説を書く場合、これが「素材」です。
「テーマ」は作家が言いたい事です。人生で大切にしている事とも言えます。
「テーマ」はオチのつけ方とも関係します。
その作品の印象を決定づけるのはテーマです。
テーマがあやふやだと、どんなに文書表現が上手い小説でも読者に強い印象を与えられないでしょう。
作品を書く技術が極まったとしても、結局は、その作家のテーマが重要になります。
逆に言えば、書く技術が拙くとも、強いテーマがあれば、読者に強い印象を与えられます。
テーマに良い悪いは、無いです。
テーマが、きちんと書けているかどうかが重要です。
テーマがはっきり書けていると言う事が、強いテーマなのです。
また、テーマは、その作家が持っているものなので、変えようがないです。
自分のテーマが正直に書けているか、恐れずに書けているか、それが大切です。
ちなみに生き方が変わるとテーマも変わります。
その作家の人生と共にテーマはあります。
(花野組福岡「作家塾」運営事務局)