初心者の筆が止まらずにプロットを完成させる為の具体的な方法

久しぶりに小説・脚本の書き方について記事を書いてみます。本日は、初心者作家さんが、プロットを完成させる為の具体的方法について。

初心者作家さんにとって、プロットを書いてて、途中で筆が止まるんだけど……と言うお悩みもあるかと思いますので、それを乗り越える為の以下の様に書いては如何でしょうか。

・時間を決めて書く
プロットを書く際は、まず時間を決めて書きましょう。60分から90分、時間がなければ30分、机について集中して、鉛筆による手書きで始まりからオチまで一気に書きましょう。

・主人公になりきって書く
プロットを書く際は、主人公になりきって書きましょう。自分が主人公として、目の前にこういう事件が起きたら、強い敵が現れたら、片思いの相手と急に二人きりになれたら、どう思う?どう動く?という感覚を即興の演技をする様な感じで、そのまま文字で書き出しましょう。

ちなみに、もうひとつの注意点として、主人公の設定(性格など)が、作家とかけ離れ過ぎた人物だと書きにくいです。

主人公の職業が綿密な取材が必要な場合も初心者作家にはおすすめ出来ません。

最初は、主人公を、自分と近しいキャラ設定で書いてみましょう。

・ひとつの作品のプロットを何度も一から書く作業を積み重ねる
ひとつの作品のプロットを、毎日、始まりからオチまで書きあげる作業を重ねましょう。いわば物語のあり方を何度も模索する作業です。
何度も様々なパターンでプロットを書き重ねる事で、物語の構成や、主人公のあり方、その他の登場人物など、様々な事が固まってきます。(良いと思ったアイデアは大事にとっておきましょう)
そして、最終的に800字のプロットとして清書します。こうしてプロットは完成です。

以上が、プロットを書くための具体的方法です。

今回、特に意識して頂きたい事は、最終的なプロットが完成する迄に、即興的にプロットを書く作業を何度も重ねる点です。

演技のレッスンでも、即興(エチュード)で演技する方法があります。大まかな状況設定に基づいて、役者がアドリブで演技をするレッスンですが、プロットの書き方も、それと同じです。

そして、何度もプロットを書いていく事で、これで間違いないというアイデアが固まっていき、最終的に正式なプロットが完成します。

正式なプロットが完成する頃には、作者は主人公などの登場人物を明確にイメージして、本編を書ける様になっている筈です。

(花野組福岡「作家塾」)