・連載<オンライン小説講座>
物語における「起承転結」は、国語の時間に習った起承転結とは少し違います。
それぞれ、起・承・転・結ごとに解説します。
「起」とは、物語の始まり
通常は、物語の主人公は何者か?どんな世界観で、主人公は何に向かって頑張り始めるのかを書きます。
「承」とは、クライマックスに向かう階段
物語のクライマックスに向けて、物語が展開する箇所です。
主人公の感情がクライマックスに向かって、徐々に盛り上がっていく箇所とも言えます。
承は、物語全体で最も分量がある箇所で、承の中に<起・承・転・結>があります。
主人公の心の変化も「承の中の起承転結」の流れに沿って描くと良いでしょう。
「転」とは、物語のクライマックス
物語で最も盛り上がる箇所です。
主人公の気持ちが最も盛り上がり、激しく動く箇所です。
クライマックスは、何度も盛り上がるように書きましょう。
「結」とは、物語のオチ
物語がクライマックスを迎えたら、速やかにラストを迎えましょう。
結は、その物語で作者が得た結論を描く箇所です。
結は、物語を完成させる上で最も難しい箇所で、プロでも凄く苦労します。
以上、「起承転結」の解説でした。
尚、注意して欲しいのは物語の「起承転結」とは「主人公の心の変化の起承転結」です。
(基本的に「物語」とは主人公の気持ちの変化を描いたもの)
ちなみに長編小説などの場合、作中で何度も起承転結が繰り返されます。
もし、映画や小説などを観たり、読んだりする機会があったら、起承転結の構成がどうなってるかなと意識するのも勉強になります。
(花野組福岡「作家塾」運営事務局)