本日の「作家塾」授業紹介

「作家塾」本日の講義内容

本日は、作家塾の授業でした。

初級クラスでは、プロットの回し読みの他、講義もしました。

<初級クラス・講義内容>
1/「プロットに文章力は必要ない」
プロットは、物語の骨組みなので、詩的な言い回しは不要です。なるべく簡潔に、物語の流れだけを書きましょう。

2/「プロットは、複数書いてみる」
新人さんの時は、自分がどういう物語を書けるのかすら解りませんので、まずは思いつく限り、様々なプロットを書いて、書く事にも慣れていきましょう。

3/「ディスカッションを通じてリライト」
他の人に自分のプロットを読んでもらい、感想や意見を作品のリライトのヒントにしましょう。

尚、上級クラスでは、いつも通りの作品の回し読みの他に、物語中の準主役視点でのプロットも書いてきて下さいと、宿題を出しました。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

世代ごとに見えるテーマの違い

作品を拝読して見えてくる物。

「作家塾」をはじめ、様々な場所で小説の書き方の指導をさせて頂いています。

生徒さんの世代も様々でして、高校生、大学生、社会人(20代〜50代)と、実に様々な年齢、ご職業の方々と共に日々、物語を作らせて頂いてます。

これだけ、様々な世代の作品に触れていると、やはり年齢毎のテーマの違いがある様に感じます。

高校生は、未だ小説などを書き始めたばかりで、好きなキャラクターの2次創作的な感じで書いている事も多いです。

とにかく書く事そのものが楽しい!と言う感じです。そうやって、段々とオリジナル作品が書ける様になっていきます。

また、男子と女子共に、恋愛に対する憧れが作品に反映される傾向があります。

これが、大学生になると、やや落ち着いてきて、書く事が好きで書いてはいるのですが、それだけで無くて、人生や社会に対する悩みや疑問を作品を書く事で模索する雰囲気が出てきます。

また、男子学生と女子学生で、ややテーマが異なる傾向にあります。女子学生の方が、現実に対して向き合っている傾向が強い感じがします。

そして、社会人になると、また変わってきます。結婚や出産、家族、労働などの諸問題に直面するからでしょうか。

特に20代後半〜30代以上の女性にとって、結婚や出産と言った題材は、気になるテーマになる様です。

また、書き手の年齢が上がると共に題材やテーマが更に多様化する傾向にある様です。書き手の経験や立場が多様化するからでしょう。

この様に、様々な世代の生徒さんが日々、頑張って楽しみながら、自分だけの作品を書こうと頑張っておられています。

そのどれもが、面白くて、興味深い作品ばかりです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

「作家塾」初級クラスの講義

先日の初級クラスは、これまで以上に講義に重点をおきました。

先日は、「作家塾」初級クラスの授業でした。

今月は、初参加の生徒さんもおられたので、復習を兼ねて講義に重点をおいた授業になりました。

また、生徒さんから沢山の質問も出て、講師も丁寧に質問に答えていきました。

今回の講義内容は、下記のような内容です。

・プロットについて。その役割。
・小説の起承転結について。その配分。
・まずは一番、書きたい物語を書く。
・人間を描く事がオリジナリティの始まり

作家塾に参加したての時は、分からない事だらけです。これまでの作家塾では、新人の生徒さんへのフォローが少し足りない事が課題だったのですが、初級クラスを設けた事で、新人の生徒さんに、より丁寧に向き合える様になりました。

今後も、不定期で初級クラスの授業風景をご紹介していきたいです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

高校生の作家としての実力。

プライバシーの観点から高校生は撮影できませんので、ホワイトボードを写してます。

かなり久しぶりのブログです。

以前も、お伝えしましたが「作家塾」は高校でも授業をさせて頂いています。

これまでも、何度か高校生相手に授業をした事はありますが、最近の高校生は、積極的に小説を書きたがっています。

しかも、普段から趣味で小説を書いている生徒さんも居るので、なかなか筆力があります。

もちろん、未熟な所もあるので、こうするともっと良くなるよと助言すると、あっという間に理解して、的確にリライトをしてきます。

つくづく、10代は、飲み込みが凄く早いと感じます。

これくらい若い頃から、物語を書く事を体験しておくと、感覚的に物語の書き方を体得するでしょう。

それと、コミュニケーション能力もなかなか高いです。

授業内で、生徒同士で作品の意見交換をする時間も設けていますが、的確に自分の意見を言います。

もちろん、意見を言うのが苦手な生徒さんも居ますが、全般的に、自分の意見を言える生徒さんが多いと感じます。

これも、数年前には、あまり見られなかった現象です。作品の感想を言うのは、大人でも難しい事なのに、大したものだと思います。

将来的に、小説など、物語に関する分野で優秀な若手が次々と台頭する時代が目前に迫っているのかもしれません。

高校での授業は、実に興味深い発見ばかりです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

「作家塾」で上達するコツ

眠っている才能を起こしませんか?

このブログをご覧の方々で「作家塾」へのご参加を検討中の方向けに「作家塾」に参加して上達するコツをお伝えします。

「作家塾」へのご参加を希望される方の中には、既に作品を書いていて、それを「作家塾」で完成させたいと言う方も居られます。

書いている経験がある事自体は、とても良い事なのですが、「作家塾」にご参加頂いた際には、ゼロから作品を書いて頂く事をお願いしています。その方が上達が早いからです。

書いている途中の作品から離れて、感覚をリセットして、新鮮な気持ちで書いた方が早く良い作品が書けます。

これは「書きたい作品と書ける作品は違う」という理由からです。

1人で書いている時は、しばしば「書きたい作品」を書く事が多いです。しかし「書きたい作品」とは、しばしば何処かで読んで憧れを感じた作品のコピーである事が多いです。

逆に、作家塾に参加して、講師の指導の元、ゼロから作品を書いていくと「書ける作品」が書けます。

この「書ける作品」とは、言い換えれば「その人だけが書ける作品」です。

「その人だけが書ける作品」の方が、独自性がありますし、多くの人から面白いと言って貰えます。

作家塾からコンペ入賞が多数、出ている理由も「その人だけが書ける作品」を書く事を重視しているからです。

ですので、作家塾にご参加頂いた方には、書いている途中の作品がある方にも、ゼロから新作を書いて頂いてます。

尚、執筆経験がある方が上達に関して有利ですが、未経験者でも早く上達する方も居られますので、こればかりは書いてみないと分かりません。作家という行為には、どうしても才能が影響してきます。

ただ、文章を書く事を楽しめる方は、上達が早いようです。

文書を書く事が好きと言う方でしたら、何らかの才能をお持ちなのかもしれません。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

高校でライトノベル授業開始

高校生が書く小説・脚本に期待してます。

講師を担当させて頂いている某高校で、ライトノベルやシナリオを書く事に興味がある生徒さんを対象にした本格的な物語の書き方授業が、今週から遂に始まりました。
担当講師は、花野組福岡(花野純子)です。

これから、週一のペースで小説や脚本などを書く授業を行っていく事になります。

週一というのがポイントで、継続的に作品を書き重ねていく事で、実力は上がっていきます。特に、高校生は未だ10代なので、飲み込みは早いです。

高校で本格的に書き方指導をするのは初の試みなので、これから、どの様に才能が育つのか期待しつつ、試行錯誤しながら授業をしていく事になります。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

福岡大学・非常勤講師になります。

福岡大学で小説・脚本指導をします!

「作家塾」の講師・花野純子が、今年度から福岡大学の商学部にて「プロット指導」の非常勤講師になります。

福岡大学商学部には、ゲームや漫画、小説、映画など、いわゆるコンテンツ産業に関して学ぶコースがあり、その関連で花野純子が学生さん達にプロットの書き方を指導させて頂きます。

これまでも、佐賀大学など、大学で指導させて頂いた経験は、何度かありますが、非常勤講師になるのは初めてです。

コンテンツ産業において「物語」の技術は重要です。

世界中の様々なコンテンツに、物語が深く関係していて、売上を左右する大きな要素でもあります。

産業振興の観点からも、日本の教育機関等は、物語の技術を学ぶ事に、もっと力を入れても良いのでは無いでしょうか。

そういう意味で、今回、福岡大学に非常勤講師として招いて頂いた事は、大きな出来事だと思います。

学生の皆様の未来の為に、微力ながら、お役にたつ機会を頂戴できた事を深く感謝いたします。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

「作家塾」に初級クラスを新設

初めて書く人が安心して学べるクラスを新設します!

「作家塾」では、長年、在籍する生徒さんが増えて、新たに入塾される生徒さんと、先輩の生徒さんとの実力差が大きくなったので、新たに「初級クラス」を設ける事になりました。

「初級クラス」では、初心者の方でも書く力を着実に身につける為のレッスンを重視します。

作家塾に参加をご検討されている方に、より安心して、ご参加頂けましたら幸いです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

本日の作家塾

困った事に記事に合う画像がありません。

本日は「作家塾」の授業でしたので、たまには近況をご紹介。

今現在、2名の生徒さんがコンペ応募を目指して小説本編の執筆に移行していますが、このままでは、最後まで上手く書けないと言う事になり、早々にプロットに戻って、構成から練り直す事になりました。

こういう事は良くありまして、本編とプロットは、行ったり来たりするものです。

本編を書き始めてから気がつく事も多いので、その時は、プロットに戻って、見直した方が効率良く書けます。

それ以外の生徒さんは、プロットの完成を目指して執筆中です。

また、本日から、新しい生徒さんが入塾されました。毎月、新しい生徒さんにご参加頂き、とても有難いです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

短編の参考に/エドガー・アラン・ポー「大鴉」

エドガー・アラン・ポーは、今も人気がある作家です。

たまには、古典の小説をご紹介。

アメリカを代表する19世紀前半のゴシック小説家「エドガー・アラン・ポー」の短編「大鴉」は、シンプルでお手本となる部分が多い作品です。

まず、登場人物が、主人公とカラスだけ。
しかも、そのカラスは、オウムみたいに「Never more(2度とない!)」としか言いいません。

主人公が、亡くなった最愛の人の事を、夜、自宅で思いふけっている所に、カラスが飛び込んで来ます。
そして、主人公が、そのカラスに独り言みたいに話しかける事で物語が展開します。

この物語では、何か大きな事件が起こる事はありません。物語を構成する要素は、「主人公の感情の変化」です。

主人公の問いかけにカラスがオウムがえしに「Never more」と喋るのですが、主人公の感情と共に「Never more」という言葉の意味が変化していく事で物語が進んでいきます。

主人公とカラスとの間に感情のやり取りは無いので、全く主人公ひとりだけの感情で物語が展開しています。

作者のポーは、そもそも詩人出身という事で、「大鴉」でも詩人が感情豊かに詩を読み上げる様な雰囲気を持っています。

主人公の感情のみでも物語が豊かに展開できる事を実証した作品とも言えるでしょう。

とても短い作品なので、参考に読んでみると、小説や脚本の良い勉強になると思います。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)