
最近の「作家塾」でエッセイを書いてきてしまう生徒さんが居られました。
それで、エッセイと物語の違いについて、説明する機会がありました。
「エッセイ」とは、作文の事です。
書き手が体験した事、それに関する感想などを書き連ねた文書です。
小学校で誰でも書いた経験がある筈です。
ちなみに、ある作家さんの言葉をお借りすると「エッセイ=自慢話」と言う事さえあります。
エッセイの本質を捉えた言葉だと思います。
一方の「物語」には、必ず主人公が居ます。
そして、主人公の視点で物語が展開し、大抵の場合、準主役が居て、そこに向かって主人公が接近していく構成になっています。
これが、物語の特徴です。
読者は、主人公に感情移入し、主人公と一体化して、物語の世界を体験します。
ですので、物語を書きたいと思ったら、主人公と準主役は必ず設定し、主人公になりきって物語を書きましょう。
エッセイと物語の違いは、はっきりしているのですが、改めて言葉にしてみると、物語とは何か?という事を考える良い機会になりました。
作家塾では、こんな感じの授業もしています。
(花野組福岡「作家塾」運営事務局)