エッセイと物語の違いについて。「作家塾」の授業より

最近の「作家塾」でエッセイを書いてきてしまう生徒さんが居られました。

それで、エッセイと物語の違いについて、説明する機会がありました。

「エッセイ」とは、作文の事です。
書き手が体験した事、それに関する感想などを書き連ねた文書です。
小学校で誰でも書いた経験がある筈です。
ちなみに、ある作家さんの言葉をお借りすると「エッセイ=自慢話」と言う事さえあります。
エッセイの本質を捉えた言葉だと思います。

一方の「物語」には、必ず主人公が居ます。
そして、主人公の視点で物語が展開し、大抵の場合、準主役が居て、そこに向かって主人公が接近していく構成になっています。
これが、物語の特徴です。

読者は、主人公に感情移入し、主人公と一体化して、物語の世界を体験します。

ですので、物語を書きたいと思ったら、主人公と準主役は必ず設定し、主人公になりきって物語を書きましょう。

エッセイと物語の違いは、はっきりしているのですが、改めて言葉にしてみると、物語とは何か?という事を考える良い機会になりました。

作家塾では、こんな感じの授業もしています。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

本日、老舗百貨店・岩田屋本店にて「ライトノベル講座」を開催。

本日、福岡市天神にある老舗百貨店「岩田屋」本店にて「~ライトノベルを書くためのプロット講座~」を開催しました。

講師は、作家塾講師でもある「花野純子」が務めさせて頂きました。

ライトノベルを書くのに役立つプロットの基礎知識について講義し、参加者の皆様には、その場で30分とってオリジナルのプロットを書いて頂きました。

今回も、様々な世代の方にご参加頂き、和やかな雰囲気の授業となりました。

岩田屋での小説講座の開催も今回で3回目です。

小説を書いてみたいという方が、福岡でも、益々、増えていっている印象があります。

また、岩田屋で小説講座を開催させて頂くかもしれませんので、その時は、このブログでもお知らせいたします。

1回で終わる講座ですので、初心者様におすすめです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

~準主役の役割~ <作家塾の講義より>

〜本日の作家塾の講義よりご紹介〜

・「準主役」の役割について
準主役とは、主人公が接近していく対象です。

準主役は、必ずしも主役の味方である必要は無く、敵対する相手でも準主役になります。

物語の開始時に、主人公と準主役の関係性が描かれ、以後、結末に向かって主人公が準主役に近づいていき、クライマックスで再接近し、結末で両者の関係の結論が描かれます。

世の中に出回っている小説、漫画、映画を分析してみると、概ね上記のパターンになっています。

面白い物語を書くには、主人公と準主役の関係性が面白い必要があります。

自分が面白いと思える物語で、主人公と準主役の関係性がどうなっているのか分析してみても、良い勉強になるかと思います。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

本日の作家塾の授業。

たまには、作家塾の授業をご紹介します。

今現在、作家塾は、木曜・土曜クラス合わせて10名前後の方が参加されています。

小説を書きたい方、脚本を書きたい方の比率は、半々くらいです。

本日は、土曜クラスの授業がありました。

授業内で「ドラマとは、主人公と他者との心の距離が近づいていく様子を描いたもの」という講義もしました。

それに関連した技術として、主人公だけでなく、準主役の視点で描かれたプロットを書く事も講義しました。

そして、生徒さんが書いてきたプロットの意見交換も行いました。

作家塾の授業は、こんな感じで行われています。

ちなみに、作家塾に参加されるのでしたら、木曜クラスの方が人数が少ないので、おすすめです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

物語の設定について

設定は作者の趣味だけで決められる物では無いのです。

「設定」は、物語上のサービスです。

物語の世界観、主人公、準主役、ライバルなど、これらが設定ですが、要は読者を楽しませる為にあります。(もちろん作家の個性とも関係しますが)

起承転結で言えば、起と承が設定が関係する箇所として重要です。

どんなに優れた「転」クライマックスや感動的な「結」ラストが書かれているとしても、起と承という物語の前半部分で読者に退屈と見なされて、途中で捨てられては、苦労も水の泡です。

起と承は、読者を最後まで導く為にも、面白そうだなと感じて貰える様に、注意深く丁寧に書く必要があります。

読者の立場に立って考える視点も作家の配慮として大切なのです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

明日、和多屋別荘にて「小説の書き方講座」2回目。

和多屋別荘の「三服」で講義します!

明日2/11(土)13時より嬉野温泉「和多屋別荘」にて花野純子が講師を務める「小説の書き方」講座の第2回目がございます。

今回は<素材とテーマの違い>を講義します。

参加費無料で誰でもご参加頂けます。

和多屋別荘のインスタで講座のライブ配信もします。

詳細は「和多屋別荘」公式サイト

素材とテーマの違い

作品にとって、最終的に重要な事は「テーマ」です。

以前もご説明しましたが、物語の「素材」と「テーマ」は違います。
たまにテーマと素材を混同している方がおられますので、再度、説明させて頂きます。

「素材」とは、物語のネタです。
例えば”温泉”や”お茶”をネタに小説を書く場合、これが「素材」です。

「テーマ」は作家が言いたい事です。人生で大切にしている事とも言えます。
「テーマ」はオチのつけ方とも関係します。

その作品の印象を決定づけるのはテーマです。

テーマがあやふやだと、どんなに文書表現が上手い小説でも読者に強い印象を与えられないでしょう。

作品を書く技術が極まったとしても、結局は、その作家のテーマが重要になります。
逆に言えば、書く技術が拙くとも、強いテーマがあれば、読者に強い印象を与えられます。

テーマに良い悪いは、無いです。
テーマが、きちんと書けているかどうかが重要です。
テーマがはっきり書けていると言う事が、強いテーマなのです。

また、テーマは、その作家が持っているものなので、変えようがないです。
自分のテーマが正直に書けているか、恐れずに書けているか、それが大切です。

ちなみに生き方が変わるとテーマも変わります。
その作家の人生と共にテーマはあります。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

「作家塾」木曜クラスのご紹介

ちなみに先日は、起承転結の講義を復習を兼ねて、改めて行いました。

昨年から「作家塾」では木曜クラスを新設しました。

平日クラスですので、生徒数は多くないですが、その分、講師が、一人一人丁寧に作品を講評する事が出来ます。

ですので、平日のご都合がつく方には、木曜クラスの受講をおすすめします。

ちなみに、受講層としては女性が多いです。

最近は、木曜クラスの生徒さんも筆力がだいぶ上がってきて、プロットが完成し、脚本の本編に移行する生徒さんや、短編小説を28年ぶりに完成できて良かったと喜んで下さった生徒さん等が居られます。

まだ、コンペ入賞などの分かりやすい成果は出ておりませんが、土曜クラスよりも、ゆったりした雰囲気のクラスですので、まずは作品を完成させたい方には丁度いいかと思います。

木曜クラスへのご参加をお待ちしております。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

嬉野温泉「和多屋別荘」での小説ワークショップ1回目。

福岡からもご参加頂き盛況でした。

先日の1月15日(日)、佐賀県・嬉野温泉「和多屋別荘」での小説ワークショップ「プロが教える小説の書き方・連続講座」の1回目が終了しました。

作家塾の講師でもある「花野純子」が講師として招いて頂きました。

当日は、プロットの書き方等を講義し、参加者の皆様に、その場で30分間でプロットを書いて頂きました。

短い執筆時間でしたが、思いの外、皆様、良い作品を書いて頂きました。

また、講義の様子は「和多屋別荘」インスタでライブ動画で配信されていて、今も自由にご覧頂けますので、ご興味がある方は、和多屋別荘のインスタをご覧ください。

次回の授業は、2月11日(土)13時〜14時30分です。

参加費無料ですので、誰でもご参加頂けます。

ご興味ある方は「和多屋別荘」公式サイトにてご確認ください。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

プロットの初稿は90分で書く

プロットの書き方について、これまでも作家塾のブログで理論みたいな事をいくつか書いてまいりましたが、今回は、実際に書くにあたってのコツをお伝えします。

<手書きが良いです>
手書きの方が感情が入り易いです。これは手書きの手紙の方が心がこもっていると言われるのと共通しています。

<90分くらいは時間をとって書く>
新たなプロットを書き始める際には、90分くらいは時間を確保しましょう。

<集中できる環境で書きましょう>
静かな自室、図書館など集中出来る場所で書きましょう。一度、書き始めたら集中し、書く事だけに専念しましょう。

<一気に最後まで書きましょう>
90分以内で、始まりから終わりまで書かれたプロットを一気に書きましょう。多少、荒削りでも構いません。オチまで取り敢えず書いてみましょう。

<オチまで書けなかったプロットは捨てる>オチまで書けなかったプロットは捨てていいです。

<オチまで書けたプロットから良いのを選びましょう>もし、オチまで書けたプロットがいくつか出来た場合は、その中から一番良いと思えるものを選びましょう。

<オチまで書けたプロットを次回以降、リライトしていく>オチまで書けたプロットが出来たら、ひとまず終了です。
次回以降、リライトをしていきます。イマイチだと思う箇所を直していきましょう。
リライト作業まで来れば、書く時間は30分でも良いですし、時間がなければ読むだけでも良いです。
しかし、出来れば60分〜90分の時間が取りたいものです。

<1日、90分以上は書かない>
逆に1日、90分以上は書かないでおきましょう。集中力が切れて、良くないアイデアを書いてしまうからです。

以上が、プロットを書き始める際のコツです。

コツを掴めば、より書きやすくなると思います。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)