<余計な言葉をすべて削れ>スティーヴン・キング「書くことについて」より

スティーヴン・キング「書くことについて」は、かなり実用的な本です。

小説家スティーヴン・キング氏(以下、キング氏)の著書「書くことについて」は、キング氏の自伝的要素もある小説の書き方入門書で、かなり実用的です。

特に、第20章でのキング氏が高校生の時に地方週刊新聞紙でライターのバイトをした話は、小説に限らず、文章家を志す人にとって役立つ内容です。

キング氏は「書くことについて」の中で、バイト先の上司ジョン・グールド氏から受けた新聞記事の手直しが、大学などで数年にわたって学んだ事より遥か多くの事を教えてくれたと述べています。

キング氏が学んだ事は、ライターなど、プロで文書を書いている人にとって、ごく基本的な技術です。

それは「書くことについて」での言葉を借りれば<余計な言葉は全て削れ>です。

補足説明すると……
①文中で同じ言葉を何度も使わない。
②比喩表現を使いすぎない。
③なるべく文書を短くする。
④難しい漢字や単語を使わない。

こうする事で、文書は読みやすくなります。
新聞記事などが良い例です。

「書くことについて」には、当時、キング氏が書いた記事がどの様に手直しされたかの実例も掲載されていますが、分かりやすいので、是非、見て欲しいです。

小説を書きたい人は、文書を長々と書く傾向があります。難しい漢字や比喩表現も使いたがります。

しかし、小説と言えども<余計な言葉を全て削り>、文書を読みやすくする配慮をすべきです。

読みやすい文書は、快適な読書の時間を読み手に提供します。

(花野組福岡「作家塾」)

「作家塾」の近況報告

初級クラスでは、毎週、書き方基礎講義もしてます。

「作家塾」の近況に関して、長い間、ご紹介していなかった事に気がつきましたので、久しぶりにご紹介します。

まずは、平日の「木曜クラス」が、無事に開講しまして、現状、生徒さんが3名参加されてます。

平日「木曜クラス」は、「土曜クラス」よりも空いてますので、講師の指導を丁寧に受けられるという利点がありますし、出来たばかりのクラスなので合流しやすいかと思います。これから小説や脚本を学びたい方には、おすすめです。

土曜クラスは、初級・上級クラス共に順調に作品を書き進めています。

特に上級クラスでは、間も無く小説コンペ「R18・女の文学賞」に応募する作品が完成します。今回は、受賞しそうな力作があるので、皆様、結果に乞うご期待ください。

一方、初級クラスには、脚本志望の生徒さんが居まして、その為のプロットを執筆中です。こちらも少しづつ完成に向かっております。

年末にある、脚本コンペへの応募を狙って書き進めている所です。

この様に「作家塾」では、生徒さん達の地道な頑張りが続いています。

今後も、不定期で「作家塾」の状況をお伝えします。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

高校で「ストリテラ」で遊びました。

「ストリテラ」は、学校教育にも使えそうですね。

「作家塾」が出張授業に行っている高校で文化祭の出し物として物語を使ったゲームを作って遊んでみようと言う話が持ち上がりまして、それなら「ストリテラ」が良いと言う生徒さんからの提案がありました。

そして、先日、生徒さんが作ってきた自作の「ストリテラ」をみんなで遊んでみました。

ゲームの詳しいルールは、ストリテラで検索すれば出てきますので、そちらをご参照ください。

大まかに遊び方を説明しますと、プレイヤーが選ぶキャラに表の顔と裏の顔の設定があって、それらを自由に選択して、表の顔と裏の顔を組み合わせてキャラクターを作ります。

それから台本の代わりに、ざっくりしたストーリー設定がいくつかあって、その設定を踏まえたうえで、プレイヤーがキャラを即興で演じて、プレイヤー同士で会話をします。

特徴はポイントがつく単語があって、その単語を織り交ぜて会話をする事で、ポイントを獲得していき、ポイントが多い方が勝ち……と、いう感じの遊びです。

有名な「人狼」や「マーダーミステリー」と違って犯人探しの要素も無いので、ゲームと思うと、やや拍子抜けするかもしれません。

ストリテラは、ゲームというより演技遊びです。それもエチュードの要素が強いので、演技レッスンに使えそうだとも思いました。

また、合コンやサークルで遊べば、親密度が高まりそうだとも感じました。

実際、高校で遊んだ時も、よりお互いの事を近くに感じられる印象はありました。

ストリテラは、コミュニケーションツールとしても、なかなか優秀かもしれません。

また、今回は、生徒さんが書いてきたオリジナルのストーリーだったので、物語を書くきっかけとしても良さそうだとも感じました。

物語を書くという行為は、必ずしも小説や脚本だけでなく、ゲームシナリオも大いに関係します。

ゲームシナリオの執筆に興味がある方は、ストリテラで遊んでみても、良い勉強になりそうです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

第32回 新人シナリオコンクール/大伴昌司賞 に応募しました。

大伴昌司の墓碑には「ウルトラの星へ旅立った」と刻まれている!

花野組福岡「作家塾」の生徒さんが、第32回 新人シナリオコンクール/大伴昌司賞に作品を応募しました。

100枚前後の長編脚本をプロット制作から本編執筆まで4ヶ月ほどかけて書き上げました。

これは割と早いペースです。

もう少し時間をかけてプロットを練っても良かったかもしれないとも思いますが、締め切りがありますので、そこは時間制限いっぱい出来る限りの事をするという姿勢で書きあげました。

良い所もあれば、少し曖昧かなと思う箇所もありますが、読後の印象は感動的なので、そこが評価されれば良いなと期待しています。

第32回 新人シナリオコンクール/大伴昌司賞の一次審査結果は、来年の3月に出ます。

まずは、一次突破を期待しています。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

カクヨミ甲子園2022に作品を投稿しました!

カクヨム甲子園2022/ロングストーリー部門とショートストーリー部門に応募しました!

先日、「作家塾」が出張授業を行っている「おおぞら高校 福岡キャンパス・ラノベ部」から、部員3名がカクヨム甲子園2022に作品を投稿しました!

ロングストーリー部門に1作品と、ショートストーリー部門に5作品を投稿しています。

高校生が、小説(ラノベ)を書くのは、それだけでも凄い事です。
大人でも小説を書くのは骨が折れますが、生徒ひとりあたり、2〜3作品を書いて投稿していますので、大変な筆力もあります、

しかも、どの作品にも高校生が書いたとは思えない完成度の高さ、発想力の豊かさがあります。

皆様、是非、彼らの作品をご一読ください!
そして、応援も何卒よろしくお願いいたします!

◎カクヨム甲子園2022応募作品 ロングストーリー部門

二人だけのアトリエ」 作者 N
画家とモデルが繰り広げる不思議な恋の物語

カクヨム甲子園2022 応募作品 ショートストーリー部門

「最短の詩」作者 N
1人の少年と天使が紡ぐ恋の物語

「名も知らぬ貴方へ」」作者 N

悩みを抱える者と死神の物語

花にわずらい恋焦がれ」 作者 綿津サチ

雨に塗れてサンカヨウ。スゥと透けた君の姿に恋をした。

無為に死んで逝かれた皆様におかれましては。」作者 零河 昏

どうせなら沢山の迷惑をかけて死にたい!

盲目の読書家」作者 零河 昏

そして二人は傷を負う

クライマックスは、何度でも練り直す。

小説とは文字のエンタメ。その為にクライマックスは何度も盛り上げましょう。

「プロット」の完成度が9割ほどになった状態(物語の構成も出来て、良いオチも書けて、テーマも書けた!と言う状態が9割です)まで書けたら、仕上げはクライマックスの見直しです。

クライマックスとは物語の最大の盛り上がり部分の事ですが、何度も見直して更に盛り上がる余地が無いか、工夫を重ねましょう。

小説・脚本の存在意義は、エンタメです。
芥川賞の様な純文学と言えども、結局は、文字のエンタメなので、お客様に少しでも楽しんで頂くためにクライマックスは、作り込みましょう。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

カクヨム甲子園を目指して

カクヨム甲子園に挑戦します!

夏休みが終わり、高校でのラノベ指導も再開しました。

生徒さん達は、休み中もしっかり小説を書いてきていて、どれも完成度の高い作品でした。

作品のテーマ的には、ホラー風の怖いものから、高校生らしい恋愛ものだったり、ちょっと悲劇性のあるコメディや、かなり捻れてユニークな男女の物語だったりと、テーマに多様性があります。

彼らは、文章力も高く、本当に様々な語彙を知っています。

生まれた時から、身近にネットがあり、日々、様々な言葉や知識を読み聞きし、スマフォで文章を打ち込める環境で育った世代は、最初から割と小説が上手いのです。

そして、今日から「カクヨム甲子園」への投稿を目指して、最後の仕上げに取り掛かっています。仕上げは結構、難しい技術で、この点に関しては、丁寧に指導しています。

次週は「カクヨム甲子園」で良い結果が出る事を目指して、最後の追い上げをします。

(花野組福岡「作家塾」運営部)

“準主役”を主人公と対立する関係にすると書きやすい。

名作スポーツドラマは、魅力的な「対立行動者」の宝庫です。

物語を書く上で、準主役、もしくは三番手を、主人公と対立する相手にすると、書きやすくなります。

例えば、主人公の敵役だったり、ライバルだったりという感じです。

こういう相手を「対立行動者」とも言います。

恋愛ものでも、主人公が片想いしている相手なら、それも対立行動者になります。

片想いの相手は、主人公の恋する気持ちを未だ受け入れてないので、主人公の恋する気持ちに対立した行動をしている対立行動者なのです。

ドラマとは、結局のところ「主人公の葛藤」を見て楽しむエンタメです。

そのうえで、対立行動者は、主人公の前に立ちはだかり、主人公に様々な葛藤を生じさせてくれる、有難い存在なのです。

魅力的な対立行動者は、ドラマを大いに盛り上げてくれます。

自分が面白いと思う映画や漫画、小説などでの対立行動者の描き方を分析するのも、良い勉強になります。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

平日・昼「木曜クラス」を新設!

木曜の午後に新しいクラスを開設します!

「作家塾」は、土日がお仕事という方々のご要望に応えるために、平日・木曜に新しいクラスを開講する事となりました。

<毎週木曜 15時30分〜17時>が平日クラスの開講時間帯です。

ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

初級クラスの授業をご紹介。

初級クラスでは、コンペ応募を目標に、毎週、基礎講義を丁寧に行っています。

作家塾「初級クラス」での授業内容を一部、ご紹介します。

初級クラスでは、毎回、宿題としてプロットを書いてきて頂くのと併せて、基礎講義も行っています。

先日、講義した内容は、以下の通りです。

・作家のホットポイントについて
作家が作品を書く際に、いわゆる筆が乗って書ける様になる為のヒントを説明しました。

・それぞれのキャラキターのバックストーリーについて
作家が登場人物に感情移入して書く為に、主人公以外の登場人物(準主役、3番手)それぞれの視点で描いたプロットを書く。

・プロットの完成度について
プロットは最低8割は完成させましょう。8割とは物語の構成が書けている状態です。
本当は、10割まで完成させた方が良いのですが。その作家が既に自分のテーマを理解していて、同じテーマで書く時には、プロットの完成度は8割でも書けます。

ちなみに、当塾では、何らかの小説・脚本コンペに応募するまでに腕を上げた生徒さんは、上級クラスに進級となります。入塾してから、3ヶ月〜半年ほどで、コンペに応募する方が多いです。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)