
小説や脚本などの物語を書く際に、最もつまらないのは、作家の「理想」を書いてしまう事です。
理想を書いてしまう事は作家の初心者さんに生じがちです。
自分が好きな小説や映画などに影響を受けて、それに似た感じの物語を書いてみたいと思って、自覚せずに理想を書いてしまう様です。
しかし、理想で書かれた作品は面白くはなりません。
「理想」は他所から借りてきたものであり、他所行きの服を着て、澄ましている様なものだからです。
読者が(無意識に)求めているのもは、その作家にしか書けない本物の作品です。
その作家の本音が書かれた作品とも言えるでしょう。
作家の本音とは、その作家の「欲望」とも言えます。
欲望と聞くと、汚い物に聞こえますが、決してそんな事は無く、欲望とは「何か不足していると感じてそれを満たしたいと強く望む心のこと」です。(コトバンクより引用)
そして、物語とは、主人公が何か不足していて、それを満たすために行動する様子を描いたもの……つまり主人公は、欲望を満たすために行動するのです。
ここで、重要なのは「主人公の欲望は何か?」と言う点です。
それは、しばしば作家自身が欲しているものと繋がります。
作家は、自分が何を欲しているか考えてみるのも書くヒントになるでしょう。
(花野組福岡・小説脚本講座「作家塾」事務局)

