「設定」は、物語上のサービスです。
物語の世界観、主人公、準主役、ライバルなど、これらが設定ですが、要は読者を楽しませる為にあります。(もちろん作家の個性とも関係しますが)
起承転結で言えば、起と承が設定が関係する箇所として重要です。
どんなに優れた「転」クライマックスや感動的な「結」ラストが書かれているとしても、起と承という物語の前半部分で読者に退屈と見なされて、途中で捨てられては、苦労も水の泡です。
起と承は、読者を最後まで導く為にも、面白そうだなと感じて貰える様に、注意深く丁寧に書く必要があります。
読者の立場に立って考える視点も作家の配慮として大切なのです。
(花野組福岡「作家塾」運営事務局)