芥川賞作家・大道珠貴トークイベント 〜九州芸術祭文学賞を語る〜

「文喫 福岡天神」で、2024年5/5(日)13時~より福岡出身の芥川賞作家「大道珠貴(だいどうたまき)」先生のトークイベントを開催します。

大道先生が小説家デビューする以前の福岡での活動から、上京し「しょっぱいドライブ」で芥川賞を受賞するまで、現在、福岡に戻った理由や、現在の活動について、そして、ご自身が小説家デビューをするきっかけとなった九州芸術祭文学賞に関する事などをお話しして頂きます。

また、MCとして「三服文学賞」関連イベント「小説の書き方講座」で講師を務めた映画監督の花野純子も登壇します。

■開催内容

日時:2024年5月5日(日)13:00~14:30
会場:文喫 福岡天神(福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店本館7階)
参加費:文喫 入場料(入場料は大人1980円、大学生1386円、中高生990円)
定員:25名(先着順)
参加申込み方法①:サイトから申し込み https://bunkitsu-daidou0505.peatix.com/view
参加申込み方法②:「文喫 福岡天神」店頭、お電話にてお申込み。(TEL 092-717-5180


■ご登壇者紹介

・大道 珠貴(だいどう たまき) 小説家
福岡県福岡市出身。福岡県立福岡中央高等学校卒業。

19歳の時に小説を書き始める。
24歳の時、NHK福岡のラジオドラマ脚本家としてデビュー、小説の執筆も続ける。
2000年、小説「裸」が第30回九州芸術祭文学賞を受賞し小説家デビュー。
2003年、「しょっぱいドライブ」で第128回芥川賞(2002年度下半期)を受賞。
2005年、「傷口にはウオッカ」で第15回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
(選考は富岡多恵子)
他の作品に「立派になりましたか?」、「きれいごと」「煩悩の子」など多数。

・花野純子(はなの じゅんこ) 映画監督·脚本家·女優
福岡県福岡市出身。福岡雙葉高等学校卒業。

NHK福岡制作のラジオドラマ「九州劇場」で大道珠貴が脚本を担当したドラマに主演し、2024年に再会。
1996年、映画「ロンリープラネット」で監督·脚本担当。主演は、女優·裕木奈江。
2003年、「月の光」NHKラジオドラマで脚本担当。主演は、女優·片岡礼子。
2005年、映画「DEAD END RUN」で脚本担当。監督は、石井聰亙。

近年は「三島由紀夫·黒蜥蜴」主演·演出。アートパフォーマンス「アルチュールランボー詩と手紙」。最新作は、映画「夢之旅団」脚本·主演·監督。

また、福岡大学でもプロット指導を行う。
嬉野温泉·和多屋別荘「三服文学賞」では小説の書き方講座の講師を担当。

花野純子公式サイト:http://hanano-j.com/

花野純子X:https://twitter.com/hananojtheater?

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

3月9日(土)映画「夢之旅団」上映会が終了しました!

会場の「旧大連航路上屋」には沢山の方にお越し頂きました。

先日の2024年 3月9日(土)、北九州市・門司港での映画「夢之旅団」上映会は、無事に終了しました。

地元の北九州、下関、福岡などから多くのお客様にお越し頂き、上映会は大いに盛り上がりました。

お忙しい中、お越し頂いた皆様に心から感謝いたします。

花野組福岡では、今後も映画を作り続けます。

更なる発展にご期待頂けましたら幸いです。

(花野組福岡 制作担当:花野孝史)

映画「夢之旅団」チラシ 表裏

映画「夢之旅団」を3/9(土)に門司で上映します!

作家塾の講師でもある映画監督「花野純子」の最新作であり、「花野組福岡」が企画・製作した映画「夢之旅団」(ゆめのりょだん)が公開されます!

映画「夢之旅団」は、北九州市 門司港と佐賀市を主な舞台になっています。

佐賀生まれの洋画家「岡田三郎助」をモデルにした主人公「夢野三郎」が門司港にスケッチ旅行に出かけた際に不思議な体験をするファンタジー映画です。

門司港や佐賀の美しい風景と俳優さん達の熱演も魅力的です。

また、上映会場「旧大連航路上屋」ホールも、その周辺が観光地なので、映画だけでなく観光旅行もお楽しみ頂けます。

皆様、ぜひ映画の詳細を<花野純子 公式サイト>にてご確認下さい!
チケットご予約も受付中です。

前売りチケットは、1,000円です!

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

映画「夢之紋白蝶」上映会が終わりました。

ご報告が遅れましたが、先週の6月25日(日)に映画「夢之紋白蝶」の上映会が無事に終わりました。

会場となった佐賀県立美術館「岡田三郎助アトリエ」に多くの方にお越し頂きました。

当日は、小雨が時折、降るような、まあまあの天気でしたが、それでもお越し頂き、深く感謝致します。

また、4月下旬から上映会当日に至る迄の間、佐賀県立美術館の皆様をはじめ、様々な方々に色々とご協力を頂きました。

皆様のご協力があってこそ、上映会が無事に成功しました。この場を借りて、深く感謝致します。

今回の上映会に関連して佐賀に行く機会が多くなりましたが、佐賀には映画映えしそうなロケ地が多く、また佐賀で映画を作れそうなチャンスがあれば、せひ挑戦したいです。

尚、花野組福岡は、今の所、次回のイベントは未定ですが、色々と計画中です。

具体的なイベントが決まり次第、このブログでもご報告させて頂きます。

追記;ここ最近は、作家塾と関係ない記事ばかりでしたので、今後、もっと作家塾関連の事を書かせて頂きます。

(花野組福岡)

来週は、佐賀で映画「夢之紋白蝶」上映会。

来週6/25(日)は、佐賀市にある「岡田三郎助アトリエ」で私達が作った映画「夢之紋白蝶」(ユメノモンシロチョウ)の上映会です。

「岡田三郎助アトリエ」とは、洋画家・岡田三郎助が生前、使っていたアトリエを佐賀に移築したものです。

上映会の入場料は、500円(前売・当日共通価格)です。

今のところ、少しづつ前売チケットのご予約を頂いていますが、まだ席に余裕がございます。
前売チケットご予約の方に、特製小冊子をプレゼントいたします。

私達「花野組福岡」は、作家塾の運営もしていますが、映画や演劇などの創作活動がメイン活動です。

今回の映画は、「岡田三郎助アトリエ」で大部分を撮影しています。

映画作りにご興味がある方は、この機会に佐賀まで遊びに来てみませんか?

・映画「夢之紋白蝶」上映会詳細

(花野組福岡)

佐賀県立美術館「岡田三郎助アトリエ」で撮影した映画「夢之紋白蝶」(ユメノモンシロチョウ)を上映します。

福岡在住のアーティスト・映画監督の花野純子(作家塾講師)が、佐賀県立美術館にある文化財「岡田三郎助アトリエ」で撮影した短編映画を「岡田三郎助アトリエ」で上映します。 

※花野組福岡では、作家塾の運営以外にも映画や演劇の製作も行っています。

・監督・脚本・主演/花野純子

・会場/岡田三郎助アトリエ(佐賀県立美術館)

・開催日 2023年 6月25日(日) 
<映画上映16分 + 監督 花野純子のトーク15分>

1回目:13時30分〜

2回目:14時30分〜

3回目:15時30分〜

・入場料 500円(前売・当日 共通料金)

※前売ご予約特典として、小冊子(映画「夢之紋白蝶」の脚本/小説「白い蝶」岡田三郎助作)をプレゼント。

※前売ご予約の以外の方には、冊子は、200円で販売します。

主催/花野組福岡 共催/佐賀県立美術館

・映画の詳細・チケットご予約 http://hanano-j.com/

岡田三郎助アトリエは、とても雰囲気が良い建物です。目の前に佐賀城もありますので、観光を兼ねて上映会に来てみませんか?花野組福岡一同、お待ちしています。



(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

映画「ポーの彼方」上映会。無事、終わりました。

上映会場は小倉城の敷地内にあり、桜が満開でした

3月25日(土)、北九州・小倉の「松本清張記念館」で開催した映画「ポーの彼方」の上映会が無事に終了しました。

映画「ポーの彼方」は、エドガー・アラン・ポーの小説「大鴉」を原案に私達が製作した短編映画です。

私達「花野組福岡」は、「作家塾」の運営とは別に映画・演劇の製作を本業としています。

上映後の関係者トーク

今回の映画製作も、本業の活動の一部です。

それでは、何故、エドガー・アラン・ポーの映画を松本清張記念館で上映したの?と聞かれそうですが、実は松本清張がポーのファンで、同記念館では、過去もポーの展覧会が開催されています。

その流れで、今回の映画を松本清張記念館で上映させて頂きました。

今回の映画では、松本清張記念館の皆様を始め、ロケ地となった「旧古河鉱業若松ビル」や、北九州市の多くの方々に多大なご協力を頂きました。

この場を借りて、深く感謝いたします。

もちろん、映画をご覧頂いたお客様にも深く感謝いたします。

上映会にも多くの方々にお越し頂き、会場は盛り上がりました。

上映会上のポスターと特製小冊子

また、今回の上映会の特典アイテム「大鴉特製小冊子」もご好評を頂きました。
(大鴉を花野純子が翻訳したものです)

今後も、花野組福岡は、様々な形で、映画や演劇を製作していく予定です。

映画「ポーの彼方」特設サイト

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

映画「ポーの彼方」前売りチケット予約開始!

映画「ポーの彼方」チケットご予約には特典つき!

花野組福岡が製作した映画「ポーの彼方」の前売り券の予約が開始しました。

映画「ポーの彼方」は、エドガー・アラン・ポーのミステリー小説「大鴉」を原案とした映画です。

ロケ地は、北九州市・若松の「旧古河鉱業若松ビル」です。

入場料は、500円。

上映日は、3月25日(土)。

会場は、北九州市の「松本清張記念館」です。

前売りチケットご予約をして頂いた方には、ご予約特典として「特製小冊子」をプレゼントします。

映画の詳細は「花野純子 ARTIST WEBSITE」でご確認ください。

ロケ地の「旧古河鉱業若松ビル」

北九州を舞台にゴシックホラー調の新作自主映画を制作。

カメラテストで撮った映像の一部です。

久しぶりに投稿になります。

実は、今、北九州市で撮影するゴシックホラー調の新作自主映画の撮影準備でブログ更新まで手が回らず、ブログを読んで下さっている皆様をお待たせして失礼いたしました。

私達、花野組福岡は「作家塾」を運営していますが、基本的な活動は、映画や演劇、アート作品の制作がメインです。

ちなみに、今回の新作自主映画は、花野組福岡「作家塾」の講師も担当している映画監督の花野純子が監督・脚本を担当します。

そして、先日、初カメラテストをしました。

今回の映画は、夜が舞台です。

夜なので、それらしく暗く撮りたいのですが、本当に暗くすると、カメラに何にも映らなくなります。

ですので、映画的な嘘として、夜っぽい演出効果を考えた撮影をする事になります。

そこで、照明の工夫が重要になってくるのです。

カメラとは不思議な物で、照明の当て方ひとつで、肉眼で見た場合と大きく印象が異なる映像が撮れます。

どんな照明が最適か、カメラテストを通じて、実験を繰り返します。

もちろん、物語の内容に合った映像でなければなりませんので、脚本分析など、脚本を読み込んで撮影プランを考えます。映像作りも重要な演出なのです。

また、映画とは、現実的な作業の積み重ねなので、ロケ地の下見と、カメラテストを繰り返し、プランが上手く実行出来るかどうか確認を丁寧に行います。

これからも、実際の撮影本番に向けて、脚本分析と撮影プラン立案、カメラテストを繰り返す日々が当分、続きます。

尚、今回、制作する自主映画は、3月下旬に北九州市の小倉にて上映予定です。

上映会の情報も、年明け以降にブログでも告知させて頂きます。

(花野組福岡「作家塾」運営事務局)

上演まで2年かかった三島由紀夫「黒蜥蜴」が遂に終了しました。

花野組福岡では「作家塾」だけでなく、演劇や映画などの制作も行っています。それに関する事を今回は書かせて頂きます。

先日の10月9日(日)・10日(月祝)の2日間で無事に「黒蜥蜴」の上演を終えました。

今回、上演した「黒蜥蜴」は、江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲にしたものであり、美輪明宏さんが長年、黒蜥蜴役を務めた事でも有名な作品です。

三島由紀夫「黒蜥蜴」は、戯曲である以上は、上演して初めて真価が発揮されます。

しかし、これが、なかなか難しいのです。
三島由紀夫は、いくら能や歌舞伎に至るまで広範な演劇の知識があると言っても、やはり小説家なので、戯曲として実用的とは言えない部分も多いです。

戯曲は、あくまでも演劇を上演する為の設計図なのですが、「黒蜥蜴」は戯曲としては、小説的な書き方をしている箇所が多々あり、演じるあたって、これはどういう事?という書き方も多く、そういう部分を演出で補う事が多々ありました。

また、セリフが昔の日本語なので、若い俳優はセリフを言うのに苦労していました。

ちなみに、美輪明宏さんの黒蜥蜴役があまりにも当たった上、タイトルが「黒蜥蜴」なので、黒蜥蜴が主役と勘違いされがちなのですが、正しくは明智小五郎が主役です。

誰が主役かと言う事を間違えると、戯曲が持つテーマを正しく表現出来なくなりますので、注意が必要です。

物語の主役とは、テーマを表現する事を担う登場人物の事であり、物語の着地点に居る人物です。

そして、「黒蜥蜴」の結末地点に居る人物は、間違いなく明智小五郎なのです。

では、戯曲「黒蜥蜴」のテーマとは何か?

あんまり語りすぎてもネタバレになるので控えますが、物語のラストで主人公・明智小五郎が黒蜥蜴という反社会的で心が変わらない固い意志を持った敵役の遺体を、本物の宝石と言いつつも、黙然と立ち尽くしたまま見下ろしている様子にテーマが表れています。

一見、悲恋物語の様で、そういうテーマではなく、黒蜥蜴の死を単純に美化していないと言う点が三島由紀夫「黒蜥蜴」の最大の特徴と言えるのではないでしょうか。

そして、それは、後に三島由紀夫が自ら選んだ衝撃的な死の意味を考える上でも興味深い作品であると思います。

それから誤解なきように言いますが、三島由紀夫「黒蜥蜴」は戯曲としては少し難がありますが、やはり一流作家の作品なので、言葉遣いや世界観などの美意識を含め、優れた部分が沢山あります。

特に、作品から立ち上る一流の雰囲気という点は、さすが文豪だと感じます。今、こういう作品を書ける作家は存在しないでしょう。

同作は簡単に手に入りますので、皆様、ぜひ一度は読まれてみて下さい。

最後に、今回の上演プロジェクトは、新型コロナ禍が始まって間もない2020年4月5日からスタートし、その後、稽古をする事自体が困難な日々が続き、一時はプロジェクトの放棄も真剣に考えたのですが、粘り強い俳優さん達、スタッフさん達の尽力で2年以上にわたるプロジェクトをやり遂げる事が出来ました。

それは非常な困難を情熱的な努力で乗り越えた奇跡でした。

この場を借りて、それを述べる事で、仲間達への感謝と称賛とさせて頂きます。

もちろん、ご来場いただいたお客様、ツイッター等でご声援を送ってくださった方々にも深く感謝いたします。

実に、かけがえのない2年間でした。

2020年10月

花野組福岡  制作部・花野孝史